剪定について


楽ちん過ぎるラズベリーのお世話で、意外と重要な?夏季剪定。
といっても、剪定しないと来年の実がならない!ということではなく、
「ここで適切に剪定をすれば来年の収穫量がアップするよー」って意味ですけどね。
さて今回は、「ラズベリー 剪定」とかで検索していらっしゃる方も多いので、
自分用メモも兼ねてグダグダと書いていこうと思いますー。
間違ってるところあったらご指摘くださいね。


それと、下に書いてあることは基本…というかあくまで教科書通りの内容なので
当然品種や環境によって育ち方も違うだろうし、例外もあるだろうし、
目指す樹形も栽培スペースや育てる人の好み・都合で変わってくると思うので。。。
コレが正しい!こうしなくちゃいけない!って押し付ける意図は全くないので
あくまでも参考程度ということでお願いしますね(弱気


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夏季剪定の目的は、主に
1、来年の結果枝にする予定のシュートの先端を切り返し、樹形を保つと同時に
  側枝を出させる(分枝させる)こと。
2、残す予定の無い細いシュートを根元から間引き、
  風通しを良くすると同時に栄養を他へ回すこと。
です。
特に1の「分枝させる」ことが直接来年の収穫量に繋がります。
分枝させることにより、それぞれの枝が花芽をつけ、収穫量アップ!となります。


それでは、失敗例を見てみましょう。
これは我が家の現在の結果枝、つまり去年の剪定失敗作です。



葉っぱだらけで分かりにくいですが、にょーんと伸びておりますね。
あ、葉っぱといっても花菖蒲と三つ葉ミョウガとナスで雑草ではないのですよ。
そこらへんを無視して注目していただきたいのが枝の中間部分。

あんまり芽吹いていませんね。完全に無言の芽もあります。
ちっちゃい葉がかろうじて出ている芽も、花はついていません。
果樹は枝の先端が芽吹きやすく(頂部優勢)、下の芽の働きが鈍るそうなのですが、
(本によると、果樹は枝の頂部から下に向かって「成長抑制ホルモン」を出すそうですよ)
ラズベリーはその性質が顕著な気がします。
我が家では特にファールゴールドにその傾向が強いのですが、
枝が長くなればなるほど、この「芽吹かないゾーン」が増えるようです。*1
結局、この枝が花芽をつけたのは根元付近&枝先のそれぞれ30センチほどでした。
枝を伸ばせば伸ばすほど収穫が増える!という訳ではないのですね。
分枝させたほうが、芽吹きやすい「枝の先端」を幾つも作ることになりますしね。
にょーんとしないし(←そこは支柱つかえよ)。


…というわけで、ここまでは本に書いてあること。要するに理想。
で、現実。私(もちろん初心者☆)の今年の目標。
去年の私は選定を躊躇し、先端の成長点を申し訳程度に摘みました。
そのせいかどうかは分からないけど、結果、下の芽から1本だけ伸びてくるという
分枝じゃないじゃん!剪定の意味ないじゃん!という「くの字型」や、

長〜い枝の上に申し訳程度の分枝、という「Y字型」の樹形になってしまいました。

分枝、っつったらやっぱり「く」や「Y」じゃなくて「羊」の形にしたいわけですよ。*2
効果があるかは分からないのですが、今年は強剪定で挑む予定。
ギリギリまで長くして大胆にバッサリ!!いきつつ色々試してみたいと思います。


失敗してもやり直しがきく(結果枝、その年の冬には枯れちゃうからね)のが
ラズベリーの素晴らしいところ。私のような適当人間にピッタリ。
ま、そのぶん、毎年リセットされるけど(;^ω^)


【おまけ】
ちなみに冬季剪定は
枯れた結果枝を根元から間引く(これは収穫し次第でもOK)ことと、
分枝後伸びた枝をまたコンパクトに切り詰めることがメインです。
枝の先端は翌春充実した花芽にならないらしいので切り捨て、
充実した中間部の花芽を先端(=一番成長する)に持って行く、ということと、
切り詰めることで芽吹いたあとさらに分枝し、結果収穫量が更に上がる…らしい。
って、やっぱり全部本からの受け売りですよーだ!
あと、秋季の実は枝の先端に付くらしいから(少なくともうちはそうでした)、
二期なりの品種の場合、冬季剪定は秋実を収穫し終わってから行うことをお勧めします。

*1:その点、ブラックベリー系はきちんと芽吹きますね。いい子たちです。

*2:その点、ブラックベリー系は枝先をちょっと摘むだけで側枝がワッサーと出てきますね。いい子たちです。